真珠のメンテナンス〜②本当のクリーニングのススメ

ほとんどのネックレスは衣類と同じように肌に接して着けられるものなので汚れていないわけがありません。実際に古い真珠や使っていないのにいざ使おうと手に取ったら白ボケていたり、光沢がなくなっている場合が多々あります。単純に汚れ(皮脂分泌液をはじめ化粧品など)が真珠表面に付着した場合、それを取り去るのは簡単であり布で拭けばよいのですが、その汚れが放置された場合は、拭いて取れる程度ではなくなってしまっているのです。

真珠は数千百層もの炭酸カルシウムの結晶層とタンパク質層が繰り返し積み重なって形成されており、炭酸カルシウム層は酸に弱いため、身につけた際に付着した汗や皮脂、化粧品を放置することで真珠の表面に溶解が起こり、その結果表面に微細な凹凸ができてしまうからなのです。このミクロの凹凸こそが真珠から光沢をうばってしまう犯人なのです。

では変質してしまった汚れはいったいどうしたらいいのでしょうか?そもそも真珠そのものをクリーニングなどできるのでしょうか?

クリーニングとは言葉の本来の意味から言えば、汚れを取り、もとの美しさをよみがえらせる行為のはずであり、汚れをとっても光沢が鈍いままではそれはクリーニングとはいえません。

ではどうやったら光沢をよみがえさせられるのでしょうか?

その答えは洗浄の世界にあるのではなく研磨という世界にあります。真珠を一皮、1ミクロンほど剥けばよいのです。お肌のピーリングのごとく荒れた表皮(溶けてしまった真珠層)を一皮剥くことで下からきれいな層が出てくるのです。研磨することで真珠本来のもつ輝きをよみがえらせることができるのです。


そのクリーニング法とはパールリフレッシャーという真珠科学研究所と日本大学理学部が開発した特殊な機械を使用して、溶けた真珠層の表層を数層だけ研磨します。研磨剤を使用するのではなく、研磨剤が練り込まれた特殊なブラシを使用いたします。真珠層一層の厚みは0.3~0.5ミクロン(1ミクロンは0.001mm)なのでサイズ落ちするほどでは全くございません。

カスタムメイドジュエリーフジコでは、真珠のネックレスの糸替えの際にこの本当の真珠のクリーニングをおすすめいたしております。クリーニングでき るパールは本物に限りますが、肉眼でも核が透けて見えてしまっているようなあまりにもまきが薄い真珠に対しては承ることはできません。黄ばんでしまっ た真珠に関しては紫外線などの影響により変色したものなので元にはもどりませんが、表面を研磨し新しい層をだすことで光沢がよみがえりその結果黄ばみが薄 くなったり、逆に目立ったりすることがあります。


ご注意
このクリーニングはあくまでも購入時のテリを出来る限り修復する作業であり、もともと輝きのない真珠を輝かせるものではございません。

料金はネックレスの長さと大きさによって異なります。例えば一連、珠サイズ9mm未満、59cmまでのサイズですと¥3,240になります。これに糸替え代が加わります。

パールネックレスのクリーニングは店頭にて診断のうえ承ります。
ご来店できない場合は郵送等にて承ります。クリーニングご希望の場合まずは下記のメールフォームからクリーニング前の診断のお申し込みをお願いもうしあげます。折り返しだいたいのお見積もりとご送付手順をお知らせいたします。

お送りいただいてもイミテーションであった場合または診断の結果クリーニングできない場合もございます。お申し込みされる前には、簡単なチェックをお願い申し上げます。

お送りいただきましたご依頼品の診断結果の状態、損傷度によってはテリを修復できない場合もございます。

本サービスのご利用に関しては、ご自身の責任とご費用で、郵送手段をご用意いただく必要がございます。その際の事故・紛失は、郵送業者とお客様でのお話し合いとなります。

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お送り頂く前のご注意とよくあるご質問をまとめました。

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