真珠のお手入れ〜④糸換えのススメ

ネックレスの留具を持って垂らしてみてください。糸が2.5mm以上見えていたら糸換えの合図です。糸は、真珠の孔口（穴）の硬いエッジによりいつも擦られています。糸が緩むということは、撚り（より）が孔口で擦れ切れることでありその本数がどんどん増えやがては全部が切れてしまいます。緩むまでは時間はありますが、緩んでから切れるまでは想定外に早いのです。これが早めの糸換えが肝要な理由です。切れてバラけてしまう前に早めの糸換えをおすすめいたします。

糸の素材について

カスタムメイドジュエリーフジコの糸換えに使用している糸は、切れにくく、伸びにくいGPT（高密度ポリエチレン糸）です。これは糸とはいえプラスチックのようなもので、伸びない、大変切れにくい丈夫な糸でなのです。現に糸組みを終えて最後に糸を切る時には、普通のはさみでは切れないのですべりにくい特殊なはさみを使用しているくらい切れにくいのです。
※GPTはグンゼ社の商品名（グンゼパワースレッドの略）でそのキャッチフレーズは「水よりも軽く、鉄よりも強く、絹の輝きを持つ、超高強力糸」とありテント用ロープ、凧糸、アーチェリー弦に仕向けられた産業資材糸の一種です。ちなみに糸素材のスレ強度は　絹＜テトロン（ポリエステル）＜＜ナイロン＜＜＜GPTと最強です。

糸の組み方について

ストレートタイプ

一般的なスタイルで、クラスプ（留具）の両３珠の間に結び目があります。糸替え代／6mm~／１連／59cmまで　¥2,000（税抜）

オールノットタイプ

すべての珠と珠の間に結び目（ノット）があります。珠同士がこすれにくく珠のかたちがくっきり見える効果あり。万が一糸がネックレスが切れても珠がバラけないので安心。8mm以上の大きめの珠にオススメ。結び目の数の分、数センチ長くなるので長くしたい場合にも使える組み方です。糸替え代／6mm~／１連／59cmまで　¥3,000（税抜）

クラスプ（留具）について

壊れていたり使いにくい留具だったら糸換えの機会に見直してみては？ワンタッチで使いやすいおしゃれなクラスプに交換すれば気持ちも使い勝手も快適になります。

ワンタッチ式タイプ

シルバー製　ロジウムメッキ仕上げ、金色も有ります。
アレルギー対応のチタン製もございます。

ワンプッシュ式ボール型タイプ

ワンプッシュ式ボールクラスプ（留具）／8mm／Silver製／￥3,000（税抜）
裏表がない球体型なので繋ぎパーツとしても使えます。

同じプッシュ式ボールタイプのクラスプを２本のネックレスに使用すればロングにもなり大変便利です。一本づつの長さは２連時にきれいに首周りに沿うように３cmくらいの差（珠の大きさによります）をつけて変えます。短めのを一本と長めのを一本お持ちになるとお洋服の襟ぐりの深さに合わせて使い分けることができますので実際にお仕立てしていただいたお客様からは大変重宝するとご好評いただいております。

10mm以上の大きめの南洋真珠などにもワンプッシュ式のボール型クラスプが裏表なく真珠と一体化し使いやすいです。

フロントクラスプ

こちらのタイプは廃番になりました

フロントクラスプ（留具）２本目のパールネックレスにおすすめ。前にも後ろにも使える留め具です。ノーマルなパールのネックレスもトップにこんなクラスプ（留具）があることで劇的に見え方が変わります。スーツにまたシャツスタイルのVゾーンにキラリとひと味違うパールネックレスで垢抜けること間違いなし。

パールネックレスの糸換えによるリモデル

切れていたり、糸が違ったり、サイズが違うパールネックレスがたくさんある場合、金ボールなどパーツを足して新しいデザインを一本お仕立てするリモデルも糸換えだけの加工です。小珠でタッセル（房）を糸組み、透かし柄の18金ボールをアクセ ントにワイヤー組みした８８cmのロングネックレスです。２重に巻いてクラスプ（留具）を前にもってくれば２連のタッセル付きのチョーカーサイズのネックレスとしても使えます。

シンプルな真珠のブレスレットにアイテムチェンジ

フジコの糸換え方法の詳細はこちら

いろんなサイズや色のパールネックレスを何本も持っているが使っていない、どうやって使ったらいいかわからない、古いパールネックレスを譲られたがどうしようか困っている、などパールネックレスに関するご相談は是非カスタムメイドジュエリーフジコにおまかせください。