ジュエリーの鑑別

本物のべっ甲を簡単に見分ける方法

一見するところさほどの差がなく見えますが、注目すべきポイントは黄色の部分です。本物は真ん中の濃い黄色の2本。色の薄い濃いで見分けるのですが、本物のべっ甲は亀の甲羅を何枚も重ねて圧縮されているので重ねることで色が正にべっこう飴の飴色になるのです。では両端の薄い黄色は何でできているのかというと「ラクト」つまり卵白を主成分とした合成品で「練り鼈甲」とも呼ばれます。

ちなみに写真右3本は結髪の髪飾りに使う笄(こうがい)と呼ばれ、使い方は日本髪独自の髷(まげ)に横向きに挿し込み笄に髪をからませて結髪の形を作ります。左端の足が二股に分かれた二本足簪(かんざし)はお洒落アイテムとして結髪に挿し込んで結髪を飾ります。

上2つの櫛が本物

今は結髪されることはほとんどなくなり使われなくなったこれらのべっ甲の装飾品ですが本物のべっ甲はとても軽いのが最大の長所、お客様の祖母様から受け継がれたもので何かにリモデルできないか?とのご相談でしたが 何かに加工するにはまずは真偽の鑑別から。もしべっ甲製品をお持ちでしたら色を目安に見比べてみてください。
この度は御徒町のべっ甲専門店の株式会社マツミヤ様にお世話になりました。

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