ダイアモンドやルビー、サファイアなど宝石そのものが磨き直しできることをご存知でしょうか?
ジュエリーのクリーニングで金やプラチナの地金部分が新しくなったり綺麗に磨き直しされても主役であるはずの宝石そのものはそのままということが多いのではないでしょうか?実際にお直しするために宝石を外してみると汚れが付着しているだけでなく思いがけず欠けていたり小傷がついて傷んでいる場合がとても多いのです。ジュエリーをお直しするのになぜ宝石はそのままなのか?宝石そのものも磨き直すことで驚くほど輝きが蘇るのです。サファイアの磨き直しの実例をご紹介いたします。
リモデルする際に
オーバルカットのブルーサファイアが主役のプラチナリングです。ダイアモンドが敷き詰められた上部パーツをそのまま使って縦向きのサファイアを横向きに変えてリング部分を太くして欲しいとのリモデルのご依頼です。
リング部分を切り取って上面のパーツをそのまま使って横向きにしたデザインに。ワックス型を作成しロストワックスキャスティング法でプラチナに加工したリングパーツと上面のダイアモンドパーツをロー付け組み立てます。
外されたサファイアの損傷はごく僅かでしたが、四本爪の枠からはガードル部分と若干の裏側も見えるので、裏表さらにガードル部分まで全面再研磨研磨することに。もともと綺麗なブルーサファイアだけに全面新品研磨後は一段と一目で綺麗になったとわかるほど艶が増しサファイア本来の深い透明感が甦りました。
横向きに変えてボリュームを増したプラチナ部分と取り巻の周りのダイアモンドからの反射も相まってサファイアの輝きは最大限にボリュームアップしました。宝石の色は気に入っているけど形や大きさが微妙、いつの間にか傷がついてしまった、よく見たら欠けてた、と諦めている宝石がある、リモデルやサイズ直して使いたいと思っている、ならば「宝石の磨き直し」を覚えておいてください。宝石そのものを磨き直す効果は想像以上です。驚くほどの感動のツヤが蘇ります。カスタムメイドジュエリーフジコではジュエリーリモデルやサイズ直しの際にはこの宝石の再研磨をおすすめしています。