30年後の真珠のための適切な保管

以前投稿した記事「真珠のお手入れ〜⑦輝きと色を保つための大原則と７つの心がけ」で保管についての最適な収納ケースとしてパールキーパーとてり畳紙をお勧めいたしました。

実際皆様は真珠のネックレスはどのように保管していますか？
ジュエリーポーチ？宝石箱にそのまま？クローゼットのそのまま？購入した際に入っていたケースにそのままという方が多いのではないでしょうか？

真珠のクリーニング＆エステをご依頼される方々でこのケースに入れていたにもかかわらず白っぽくなっていた、使っていないのにツヤがなくなってるなど経年劣化によるトラブルが多々ございます。決してケースだけが原因ではなく「真珠は使用後に拭く」のが大前提です。様々な真珠のトラブルの中で下に敷いてあった布等が真珠に色移りしてしまったというトラブルがございます。

べったりと粘着質の物が付着しています。デジタル顕微鏡で拡大して見るとスポンジのような繊維がびっしり付着しています。

粘着質の付着物は超音波洗浄器で全て取り除かれ、外側の表層の荒れはパールリフレッシャーでクリーニング、内側からのエステ（マイクロパーマネント）で元の輝きが蘇りました。

経年劣化するのは真珠だけでなくクラスプ（留め具）の金属もまた錆びたり黒ずんだりいたします。

クラスプ（留め具）の劣化

クリーニング＆エステしたから何もしなくていいわけではございません。思いがけずこんなトラブルが起きてしまわぬようケースに入れているから大丈夫と放置しないで時々は取り出してクリーニングクロスと真珠てりクロスで丁寧に拭いてお手入れください。

お勧めのてり畳紙もまた使用しているうちに経年劣化いたします。色褪せたら新しいものにお取り替えください。

ワンランク上の保管に真珠化学研究所開発の「パールーキーパー」
真珠の手入れ３大ポイントである「吸水・吸油」「湿度調整」「暗所密閉保管」と金属をサビからまもる「防錆効果」を自動的に行う高機能ジュエリーケースです。

「ネックレス・イヤリング・リング３点セット用」（8,800円税込）赤、青２色あり。

正しいお手入れと保管で美しい輝きをいつまでも。